無料で通える医学部

自治医科大学

学校法人が運営する私立大学という位置付けですが、実は全国の都道府県が共同で設立した大学です。地域医療の向上を目的に、入試では都道府県ごとに3〜4人が選抜されます。

公益性の高さから、学費全額と入学時の学業準備費40万円を貸与しており、入学時には一切の支払いがありません。全寮制で、しかも、指定された医療機関(基本的にはへき地)で一定期間勤務することで、返還が免除されます。

自治医科大学

防衛医科大学校

文科省ではなく、防衛省管轄の「準大学」。入学すると公務員扱いとなるため、学費がかかるどころか給料約11万円と毎年2回の賞与がもらえます。全寮制で、身分が公務員のため、アルバイトは禁止です。

金銭負担はありませんが、卒業後9年間、自衛隊に勤務できなかった場合は、最大で約5,000万円近くを返還する必要があります。

防衛医科大学校

国公立大学+自治体の奨学金

6年間の学費は、国立大学が一律350万円、公立大学が344万〜410万円です。学費が350万円の場合に、例えば静岡県医学修学研修資金制度※(1,440万円)の適用を受けると、差額は1,090万円。年平均で約182万円を教科書代や生活費に充てることができます。地域医療の向上のため、ほとんどの都道府県で制度を設けており、出身地を問わない奨学金も増えています。また、医学修学研修資金の貸与を前提とした地域枠入試も行われています。
※医学部卒業後、県が個別に指定する静岡県内の公的医療機関等で一定期間勤務することで返還が免除される

特待生

国公立、私立を問わず、多くの大学で入試や学業成績優秀者の学費を免除しています。ただし、定員は若干名など狭き門のため、特待生を前提にした進学は考えない方が無難です。