静岡から医学部へ 〜山梨 拓海くん(兵庫医科大学1年)〜

山梨 拓海くん(静岡高校卒)
高校卒業後、2年間の学習を経て、兵庫医科大学合格。大学では水泳部と陸上部を兼部。

浪人して受かるのではなく、勉強して受かる

現役時代の学力はどうでしたか?

今だから笑って話せますが、センターの得点率は50%くらい。医学部を目指していいのかと、自分で心配したほどのレベルです(苦笑)。加えて、医師になりたいと思ってはいましたが、最初は何が何でもというほどの思いはありませんでした。なので、2浪が決定したときには、医学部受験自体について悩みました。悩んだ結果、もう1年頑張ろうと決意したのですが、2浪目からようやく受験生らしくなりました(苦笑)。1浪で失敗して気付いたのは、「浪人して受かるのではなく、勉強して受かる」ということです。当たり前と言えば当たり前なのですが、この気付きが、私の中では大きな一歩でした。

1浪のときは勉強していなかった?

1浪の頃は「浪人すれば、さすがに受かるだろう」と思っていたんです。「勉強の中身はどうあれ、浪人したら、みんな受かるもんだ」と。なので、最初は勉強姿勢がひどかった(苦笑)。午前中は11時くらいまで寝てて、15〜17時くらいまで勉強したら、街を散歩していました。今考えると、現役生より勉強時間が少ない・・・。

通うことにした塾に、同時期に入った同級生がいたのですが、その人は勉強して、1浪で東海大学に合格していました。間違いなく私の倍以上勉強していました(苦笑)。そこで、勉強しないと受からないことに気付いたんです。現役でも浪人でも、勉強しなければ受かりません。

勉強しなければ結果が出ないということを痛感できたので、大学に入ってからも勉強するようになっています。大学のテストも勉強しないと通らないだろうなと。授業を受けているだけでは駄目なんだと。勉強習慣は、医学部受験で得た、貴重な財産です。

勉強で意識していたことはなんでしょうか?

まずはいすに座り、机に向かうようにしました。最初から2時間3時間勉強しようと思うと、いすが遠のくんです。5分でいいからやろう、10分でいいからノートを開こう、と思ってやり始めると、だんだん面白くなって、気付いたらけっこう勉強していた、ということの繰り返しでした。1浪のときは、医学部合格という大きな目標しか見ていなかったので、いすが遠のいていたんですね。いすに座ってしまえば、立つのが面倒になって勉強をすることもあるので、お勧めです(笑)。

2浪目は真面目に勉強して、受験を迎えました。

入試が始まると、少し緊張しました。3浪はしたくなかったですし、学力的にも手応えを感じていたので、失敗はできないと。実際の入試では、一喜一憂していました。1浪のときとは手応えが違うのでやる気が出たり、別の入試では数学が難しくて歯が立たず落ち込んだり。

面接で手痛い失敗もしました。地域医療についての質問をされたんです。メジャーな話題であり、塾でも想定問答を練習していたのに、なぜか「よく分からないので、入ってから学んでいきたいと思います」と答えてしまったんです。やはり緊張していたんだと思います。

そんな失敗を乗り越え、無事に合格。

体感ですが、兵庫医科大学の入試では、物理と化学は、比較的易しかったので、ほぼ満点だったと思います。英語は半分いったかいかないかくらい。入学後に聞いてみたら、みんな「難しくて取れなかった」と言っていたので、ここではあまり差はつかなかったようです。数学で8割以上取れたと思うので、数学の差で受かったんだと思います。
※参考:配点から自分に合った医学部を探す【数学編】

これから医学部を受験する後輩たちに、何かアドバイスをお願いします。

私立のセンター利用入試は、できるだけたくさん受けた方がいいんじゃないかなと思います。私は3校ほどしか出願していなかったのですが、振り返ると、もっと受けても良かったかなと感じています。センターだけで複数校を受験できるというのは、やはり効率的です。

※参考:工藤塾合格者インタビュー(山梨 拓海くん)