国語の記述問題は、資料の読み取り形式

2020年度からセンター試験が廃止され、新たに「大学入学共通テスト」が実施されます。「知識の理解の質を問う問題や、思考力、判断力、表現力を発揮して解くことが求められる問題を一層重視」するため、国語や数学ⅠAでは記述式の出題が追加され、マーク式でも出題内容が変更されます。大学入試センターは12月4日、「大学入学共通テスト」試行調査(11月実施※)の問題、正答、正答率等を公表しました。
※参考:大学入試センターHP
2020年度から実施の大学入学共通テスト プレテストが13日よりスタート

公表された科目は国語、数学(数ⅠA、数ⅡB)、地歴・公民(世界史B、日本史B、地理B、現代社会)、理科(物理、化学、生物、地学)の4教科11科目。速報値ですが、小問正答率(出題分野)の幅は以下の通りです。

国語

    • 12.5%(漢文)〜80.3%(物語文)

 

    • ※記述式の正答率は未発表

数ⅠA

    • 0.9%(整数の性質)〜78.9%(二次関数)

数ⅡB

    • 1.2%(確率分布と統計的な推測)〜80.9%(数列)

世界史B

    • 17.1%(諸地域世界の結合と変容/地球世界の到来)〜81.1%(諸地域世界の形成)

日本史B

    • 21.0%(現代の日本と世界)〜79.3%(両世界大戦期の日本と世界)

地理B

    • 17.2%(様々な地図と地理的技能)〜87.1%(現代世界の系統地理的考察)

現代社会

    • 4.6%(現代社会と人間としての在り方生き方)〜86.4%(現代社会と人間としての在り方生き方)

物理

    • 2.5%(物体の運動とエネルギー)〜74.5%(様々な運動)

化学

    • 4.6%(物質の状態と平衡)〜78.8%(物質の変化)

生物

    • 4.6%(生物の進化と系統)〜77.2%(生殖と発生)

地学

    11.1%(地球の大気と海洋)〜84.7%(地球の活動と歴史)

理系の学生が苦手にしがちな国語の記述式は、大問1として出題されました。高校の生徒会部活動委員会での会話文を中心に、資料として「生徒会部活動規約」「部活動に関する生徒会への主な要望」「市内5校の部活動の修了時間」「高校新聞(アンケート結果の発表)」の4つが提示されました。PISA(OECD生徒の学習到達度調査)や「全国学力・学習状況調査」B問題と似た出題形式です。難度自体はそれほど高くはありませんが、会話文と資料から情報を読み取るのは、慣れていないと戸惑うかもしれません。もちろん、記述力も必要です。

今回の結果を受けて各科目で問題形式の修正や難度調整がなされますが、思考力・判断力、表現力が求められる方針に変わりはありません。現役生として最初に受験する今の中学3年生以下の方は、定期的に情報を確認しておきましょう。