静岡から医学部へ 〜望月 音緒くん(浜松医科大学 合格)〜

望月 音緒 くん
静岡サレジオ高校卒。2019年度推薦入試で浜松医科大学に現役合格

静岡の医療に貢献したい

医師になろうと思ったきっかけを教えてください

中2の頃に父が病気になり、通院することになったのがきっかけになりました。医療と出会い、人を助けるための仕事っていいなと考えるようになりました。

進みたい診療科が明確になったのは、高2の冬です。部活でヒザをひねってしまい、半月板を損傷したのですが、その時手術をしてくださった医師が非常に良い方だったんです。今でもあこがれの存在で、将来は整形外科医になりたいと考えています。これから増々高齢化が進んでいくと、整形外科が果たす役割も大きくなってくると思いますので、やりがいもあると考えています。

面接でも将来について聞かれたとか

面接では、私が整形外科を目指すということで、「整形外科の強みと弱みはなんでしょうか?」という質問がありました。考えてみたことがなく焦ったのですが、患者さんに痛みがあることが弱みだと答えました。例えば癌(がん)だと初期は患者さんに痛みがありません。でも整形外科の患者さんは、最初から痛みを抱えてやってくるので、それをどこまで軽減できるかで、患者さんに評価されてしまうのではと考えました。

強みは、患者さん自身がどこに痛みがあるのかを自覚しているので、治療箇所を特定しやすことかなと思いました。改めて、医師の力量がストレートにでやすい科だと思いましたので、患者さんに信頼される医師になれるよう、努力していきます。

ひざの手術をしてもらったのが、静岡市立清水病院だったのですが、将来はそこで働くことを希望しています。静岡は、病院があっても医師が少なく、閉鎖している診療科があったりするので、静岡に貢献したいと考えています。

医学部受験に向けて、本格的に勉強に集中し始めたのはいつ頃だったのでしょうか?

中3からです。すごく勉強のできる友人がいて、影響されました。静岡サレジオでは中3のときにコース選択があるのですが、そこでエグゼコース※を選択したことも、勉強に集中する良いきっかけになりました。周りに勉強する人が増えたので、ついていかないとと思いました。
※医学部をはじめとした難関大学進学を目指すコース

勉強で工夫したことを教えてください

集中力はあると思っているのですが、分からない問題があるとそれにばかり時間をかけてしまうということがありました。後回しにできない性格なんです。自分が納得するまでやり切りたいと思ってしまうので、効率が悪いところがあったと思います。なので、最初は勉強している割には成績が伸びませんでした。

それでも、理解を大事にしてきたことで、一定期間を過ぎると成績が上がりました。問題を解決するたびに達成感があり、すると次の問題に挑戦する意欲がわき、できることがどんどん増えていきました。特に物理に関しては、たとえ高校の履修範囲を超えたとしても、自分が納得するまで「なぜそうなるのか」を追求しました。ただ問題を解くだけではなく、知識や理解を深めることも大事かなと感じています。

化学に苦手意識を持っており、高3になってから医学部専門予備校に通うことにしたのですが、体系的に教わることで、偏差値が50台前半から80を超えるまでに伸びたので、自分でも驚きました。

また、小論文は毎回添削してもらって、自分の書き方のどういったところが良くないのかがはっきり見えました。小論文は人に教わらないと伸びない科目なので、本当に助かりました。

医学部受験を振り返って

不安はありましたが、辛かったことは正直ありません。中3から勉強をし始めて、高3も変わらないペースで勉強することができました。生活の何かを犠牲にしたわけではなく、4年間かけて準備してきたことが生きました。厳しい医学部受験を乗り越えるには、しっかりとした準備が必要だと実感しています。

※参考:工藤塾合格者インタビュー(望月 音緒くん)