Yさん
2019年度入試で杏林大学に合格

父のような医師になりたい

どんな浪人生活でしたか

医学部専門予備校である工藤塾に毎日通い、基本的に朝の9時から夜の10時まで塾にいました。もちろん、疲れているときや気持ちが上がらないなというときもありますので、そういったときには自習室の席で寝ていました。寝ると頭がすっきりするんです。気分転換に塾の周りを散歩することもありました。

大事にしていたのは、授業で教わったことを振り返って、知識を確実にすることです。手帳に思ったこと、考えたこと、質問したいことなどを全部メモするようにしました。その日重要だと思ったことも全部書いておいて、開けばそれがいつでも目に入るようにしていました。

振り返り方は人それぞれだと思いますが、私は手帳と、最後の方はできなかった問題を科目に関係なくノートにまとめて、帰りの電車内で復習していました。

杏林大学の入試の手応えはどうでしたか

学科試験の自己採点では、英語と化学が9割、物理が8割取れていたのですが、数学は4割くらいでした。数学は難しく差がつきにくいので、合計で合格点を取ることができました。

面接では、医療における倫理に関する質問が複数あり、受け答えにとても苦労しました。「あなたが医師となり、病院の勤務時間が17時までと決まっていたとして、まだ診察できていない患者さんが大勢いたら、あなたは時間通りに帰りますか?」といったような、正解のない質問です。

どう答えていいか分からず、とっさに「勤務時間以外も毎日頑張りたい気持ちはありますが、自分の限界まで毎日それを続けてしまうと、最終的に体調を崩して医師を続けられなくなるかもしません。それでは、かえって患者さんに迷惑をかけてしまうので、私は17時で帰ると思います」と答えました。

すると「医師が医療現場にいないと、看護師さんもどう動いていいかが分からず、治療が進まなくってしまいますが、それについてはどう思いますか」と、どんどん深掘りして聞かれました。緊張のあまりどう答えたかは忘れてしまいましたが。

また、「せっかく頑張って医学部に入学したのに、勉強を一生懸命しなかったり、学校に行かなくなってしまったり、それで退学になってしまう生徒さんもいますが、そういう人たちは、なぜそうなると思いますか?」とも質問されました。

「頭がいいから医学部に入ったという人は、医師になりたいという思いはそれほど強くないので、勉強が大変だと面倒に感じてしまうのではないでしょうか」と答えましたが、その解決策についても質問されました。

面接の手応えは正直分かりません。ただ、受け答えの内容はともかく、はきはきと答えることはできたかなと思います。

他大学も合格しましたが、杏林大学を選びました

吉祥寺という立地が大きいです(笑)。あと、医師国家試験の合格率が高いので、しっかりと授業についていく努力をすれば、ストレートに医師になれるんじゃないかと考えました。

医師になろうと思ったきっかけは

祖母2人が、神経の難病にかかったことが、きっかけです。1人はギランバレー症候群で、1人は重症筋無力症でした。父が医師だったため、どちらのときも早期発見することができ、後遺症が残ることもなく回復することができました。私も父のように人を助けられるようになりたいと思い、医師を志すようになりました。

将来の進路は考えていますか?

自分では手先が器用だと思っているので、外科が向いているのかなと考えています。一方で、祖母が神経の難病になったときに担当してくださった医師の方が神経内科だったので、憧れているのは神経内科です。難しい手術だったらしいのですが、成功させてくれたすごい先生なんです。

自分に向いていそうな外科か、憧れている神経内科か、今はどちらかで迷っています。

ただ、いずれの科に進むにせよ、患者さんの立場になって、置かれている状況を理解し、親身になって診療できる医師になりたいです。医師としては当たり前のことだと思うのですが、その当たり前をしっかりと実践できるような医師になりたいです。

医学部を目指している人たちにアドバイスを

当たり前のことしか言えませんが、中学のうちから学校の授業はちゃんと聞いておいた方がいいと思います。物理と数学も最初からコツコツとやることをお勧めします。真面目に勉強した人が、現役で合格できます。

英語は、単語はとにかくやった方がいいです。暗記系は、パラパラめくれるカード形式がお勧めです。長文は最初はなかかすらすらとは読めなかったのですが、『英文解釈の技術100』をやることで読めるようになりました。自分が長文を読んでいく中で、こういう文構造をとるのが苦手という傾向に気付くことができたんです。

化学は学校の授業が始まったら、授業をちゃんと聞いて、基礎固めしておいた方がいいです。ただ、医学部の入試は、知識も考え方も、学校で教わる範囲だけでは足りない部分もあります。基礎が固まっていて、医学部を目指すのであれば、医学部専門予備校の先生など、その道の専門家に教わった方がいいと思います。