静岡から医学部へ 〜増田 透くん(帝京大学 合格)〜

増田 透くん
磐田南高校卒。2019年度入試で帝京大学に合格

医学部を目指すには、環境も大事

英語、物理、国語で受験しました

同級生に聞いてみると、国語で合格した人は意外といます。ただ、国語と数学、あるいは生物という人はいるのですが、国語と物理の組み合わせは誰もいませんでした(笑)。数学と化学の組み合わせが最も多かったです。

高校時代の学力を教えてください

数学と物理は偏差値35、英語と化学も偏差値50前後くらいでした。高2の冬から、医学部専門予備校の工藤塾に通い始めましたが、間に合いませんでした。

それでも、教わった分野は得点できていて、自信になったので、浪人も工藤塾でお世話になることを決め、最後の最後でなんとか合格できました。

帝京大学の入試の手応えはありましたか

3日間受験して、合格したのは1日目です。最初の英語は、時間内に解くことはできましたが、合格点となると厳しいかなという感触でした。

でも、物理がすごくできたんです。最後の1問が終わらなかったのですが、それ以外は全問正解だと思ったくらい自信がありました。少しひねった問題だったのですが、工藤塾の鈴木先生が本当にいろいろとやってくれたので、得点することができました。

国語は、90点くらいは取れていたと思いたいんですが、科目の特性上というか、実際の得点はよく分かりません。

面接はどんな雰囲気でしたか

仕切りはありますが、周りの声も聞こえる、展覧会のブースみたいなところで行われました。質問はオーソドックスでした。志望理由と医師になりたい理由、そして部活のことなどを質問されました。面接官が2人いて、そのうちの1人の方には主に部活について質問されたので、やりがいなどについて語りました。

将来についても「具体的にどんなことを考えていますか」といったような、掘り下げた質問がありました。でも、ちゃんと自分の中で整理できていたので、しっかりと答えることができたと思います。

ただ、最後の質問は難しかったです。紙を渡されて、「あなたは大学に入学しました。高校の先輩がいて、自分が興味を持っているのとは違うサークルに勧誘されました。あなたはどうしますか?」といったことが書いてあるんです。それを読み上げた上で、自分の考えを答えるのですが、この質問にはちょっと困ってしまいました。いろいろ話したのですが、結論としては「『よく考えてみます』と答えます」とその場を丸く収めることを選択してしまい、あまり良くない答えだったかなと反省しました。

大学生活には慣れましたか?

大学のガイダンスで「入学時の成績は関係ありません」「基礎学力は心配していませんが、新しいことを学んでいくので、これからの努力が大事です。覚悟を決めて1年生のときから勉強していかないと、大変ですよ」という話がありました。

実際に授業が始まってみると、専門科目ばかりなので、落としても大丈夫という科目がありません。その分、勉強量が多くて大変ですが、徐々に慣れてきました。

授業では、前の席に座るようにしています。発言する機会が増えますし、前向きに勉強している同級生たちに、良い影響と刺激を受けています。

これから医学部を目指す人に

環境も大事だと感じています。私は、磐田南高校の理数科に入っていなかったら、医学部を目指していなかったかもしれません。周囲に目指している人が少なからずいたことと、先生にも上を目指そうと発破をかけられるので、医学部を目指すことを選択肢にすることができたと感じています。それと、理数科にいたからこそなんとか理系科目をやり続けてこれました。

それでも、高校時代の学力が学力だったので、実際に合格したことを報告すると、先生方の間で話題になったみたいです(笑)。

ただ、静岡だと公立高校が優勢だと思うのですが、大学の同級生は、ほとんどが私立の中高一貫校出身です。小学生の段階で医師を目指す気持ちが強いのであれば、私立の中高一貫校も視野に入れていいのかもしれません。

※参考:工藤塾合格者インタビュー(増田 透くん)