静岡から医学部へ 〜Hさん(北里大学 合格)〜

Hさん(静岡雙葉高校卒)
2021年度推薦入試で北里大学に合格

医師になろうと思ったきっかけは

父が医師なのですが、その姿を見て感銘を受け、医師に憧れるようになりました。また、テレビで、末期がんの患者さんの番組を見る機会があり、そういった病気で苦しむ方々を減らすために医療に従事できたらいいなと考え、本格的に医師になろうと決めました。

将来は、地域の人たちに頼りにされる医師になりたいです。予防医療を推進して、健康寿命を延ばすことに貢献できたらと考えています。

新型コロナへの対応で、医療従事者の過酷な状況が報道されるようになりましたが、医師になりたいという思いに影響はありましたか

いえ。大変な状況ではあると思うのですが、人を助けるのが仕事ですし、もともと大変なのは分かっていたので、そこまで気にはなりませんでした。

受験勉強は順調でしたか

高1の5月から医学部専門予備校である工藤塾に入塾したのですが、途中で勉強が嫌だなと思った時期もありました。でも、工藤塾に通わせてもらっているし、一度決めた進路なので、最後まで勉強を続けようと思い、乗り切ることができました。

あと、新型コロナの自粛期間は、塾も学校もオンライン授業に切り替えて、ずっと家にいました。最初のうちは平気だったのですが、途中から気が滅入ってきました。その時は勉強を続けるのが辛かったですね。

どうやって乗り越えましたか?

ずっと家にこもっていたので、たまには外に出て気分転換するようにしました。そのうち、学校が再開され、工藤塾にも通うようになって、いつもの日常が来て、乗り越えられたという感じです。

得意教科、不得意教科を教えてください

英語、化学、生物はそれなりに点を取る自信がありましたが、数学はなかなか自信が持てませんでした。苦手意識があり、その場で考えて対応できるかなと不安でした。

勉強で工夫されたことはありますか

生物は、授業中に単語等を覚えて、授業後に、授業で何をやったのかを思い出すようにしていました。化学は問題集を解いて、忘れているところは覚え直すことを繰り返していました。

英語は単語を覚えて、塾の宿題で長文が出るので、それを読んで、分からないところを質問して、解説してもらっていました。分解の仕方に慣れていくことができ、長文の解き方を身に付けていきました。

数学は学校で配布された問題集『クリア』を使っていました。分からなかった問題は繰り返し解くようにして、解き方に慣れるようにしました。やばいと思った分野は、『フォーカス』に戻って問題を解くようにしていました。

高3の夏頃には、一通り小論文を書けるようになったそうですが、コツはなんでしょうか?

小論のテーマをちゃんと捉えて、それについて自分の考えを書くことです。もちろん、ちゃんとした根拠も必要です。意見と根拠が結びついていることが大事だと思います。

試験当日の様子を教えてください

入試前日の夜は、めちゃくちゃ緊張しました。0時過ぎには寝ていたので、就寝時間はいつも通りだったのですが、寝るまでは本当に緊張していました。そのせいか、翌朝起きたときに身体が重いように感じました。それでも、試験会場に向かうために歩き出すと普通の体調に戻ったので良かったです。

筆記試験のできはどうでしたか

100分間で英語、数学、理科2科目を解くのですが、化学、生物、数学、英語の順で解きました。化学は比較的易しいと聞いていたので、最初に解きましたが、しっかりと解けたと思います。

生物は知識問題は大丈夫だったのですが、大問の3問目が考察問題で、計算もあって難しく、時間がかかりそうだったので、後回しにして、数学を解き始めました。数学も大問が3問あったのですが、2問目の面積を求める問題が分かりませんでした。

焦りながら英語に臨むことになったのでしょうか

そうですね。英語では、英作文で、1つの単語をどうやって訳せばいいのか分からなくなり、悩んでいるうちに時間を取ってしまいました。時間が迫ってきたので焦って長文を読み始めたのですが、時間は結構ギリギリでした。

面接は手応えがあったとか

はい。特に、集団面接では工藤塾ので面接練習がすごく生きました。2回目の面接練習で、自分の意見を4分間で言う練習をしたんです。新型コロナの影響で、そういった方式で実施されるかもしれないということで。

それが、実際に2分間話すという方式だったんです。それで、時間が足りなくなるくらい、しっかりと答えることができました。2分間は意外と長く、時間が余ってしまう受験生もいたので、本当に練習しておいて良かったです。

ただ、集団面接の際に、他の受験生が話しているときは面接官の方がすごくうなずいていたのですが、私が話すときには全然うなずいてくれなくて、あれ? と思いながら話していました(苦笑)。

試験が終わったときの手応え

正直、筆記試験が少し難しかったかなという感じでした。推薦入試が終わって、発表まで3日間しかなかったのですが、その間はなかなか勉強に集中できませんでした。

そして合格発表を迎えます

スマホで確認すると、「合格です」と表示されて、「本当かな?」「何かの手違いなんじゃないか」と信じられませんでした。それで、工藤塾の担任の先生にスマホを見せて、「これ本当に私のページですか?」と思わず聞いてしまいました(笑)。先生も「それはさすがに分かりませんけど・・・」と困惑していました(笑)。医学部に現役で合格できるなんて、本当にびっくりしました。

医学部を目指している人にアドバイスをお願いします

まずは学校の授業を、基本事項はその場で覚えるくらいの意気込みで、真剣に受けた方がいいと思います。学年が上がって、ここの分野が分からないからともう1回見直すにしても、結構時間がなかったりします。その時その場で覚えたり、できるようになったりした方がいいと思います。

学校の定期テスト対策だけだと、そのときは覚えてもすぐに忘れてしまうので、長期休暇中にしっかりと復習する必要があります。私も高1のときは復習せず、どんどん忘れていってしまい、特に数学は響きました。生物と化学は、後からやり直すこともできますが、英語と数学は範囲が本当に広いので、定期的な見直しが大切です。

あと、私の場合、放課後は自分の勉強がしたかったので、学校の宿題は休み時間に終わらせていました。周りの人たちもけっこう休み時間にやっていましたね。

※参考:工藤塾合格者インタビュー(Hさん)