私立大学医学部 2019年度入試の主な変更点

兵庫医科大学で英語資格を使った試験を新たに導入

(11月3日更新)

医学部に合格する一つの戦略として、自分に合った入試方式の大学を選ぶことが挙げられます。しかし、医学部入試は毎年、めまぐるしい変更が実施されています。受験しようと思っていた入試方式が廃止されていた、などということがないよう、各大学のホームページや募集要項等で必ず確認するようにしましょう。

注目は東海大学と兵庫医科大学です。東海大学はAO入試を新設しました。現役生限定ですが、部活動や課外活動での実績を重視し、受験資格は評定平均3.8以上、学力は最終選考であるセンター試験(英語・数ⅠA・数ⅡB・理科2科目)で80%以上と、学力面のハードルを下げています。

兵庫医科大学は、医学部においてもセンター利用入試の拡大が進む中で、2019年度はセンター利用入試を廃止すると発表しました。代わりに、英語の資格を点数化して評価する「一般入試B(高大接続型)」が新たに設けられました。この英語資格は、出願要件にもなっています。

英検:準2級以上かつ1980点以上
GTEC CBT:880点以上
IELTS(Academic Moduleに限る):4.0以上
TEAP4技能:226点以上
※4技能を評価し、かつ2017年4月以降に実施された上記の英語資格・検定試験に限ります。
兵庫医科大学HPより抜粋)

以下に2019年度入試の主な変更点をまとめましたので、参考にしてみてください。

※「セ」は「センター試験」
※内容は変更・修正される可能性があるため、必ず各大学の募集要項等でご確認ください

私立

大学 方式 変更点 2019 2018
埼玉医科 埼玉県地域枠 選抜方式 入試で募集 入学後に募集
一般(前期) 募集人員 52人 約61人
一般(後期) 募集人員 35人 43人
杏林 AO 選抜方式 5人、1浪可
一般(後期) 選抜方式 10人
セ利用 募集人員 10人 25人
順天堂 一般A 募集人員 61人 60人
セ併用 募集人員 20人 24人
セ利用(前期) 募集人員 10人 12人
セ利用(後期) 選抜方式 5人
昭和 一般(Ⅰ期) 選抜方式 歯、薬併願可能に 併願不可
東京医科 推薦 配点 書類15点、小論20点、基礎学力検査100点、面接24点(合計159点) 非公表
選抜方式 小論110分、基礎学力検査、面接 小論90分、基礎学力検査、適性検査、面接
日本医科 前期 募集人員 90人 100人
セ国語併用(後期) 選抜方式 10人
東海 AO(希望の星育成) 選抜方式 5人
神奈川県地域枠 選抜方式 入試で募集 入学後に募集
愛知医科 セ利用(後期) 選抜方式 約5人
藤田保健
衛生
  大学名称 藤田医科大学 藤田保健衛生大学
推薦 選抜方式 廃止 実施
一般(前期) 募集人員 約80人(愛知地域枠5人を含む) 約90人(愛知地域枠10人を含む)
一般(後期) 募集人員 合わせて15人 約5人
セ利用(後期) 約5人
愛知県地域枠 募集人員 一般前後で各5人 一般前で10人
出願条件 2浪可(愛知県出身) 1浪可(愛知県出身)
関西医科 前期 募集人員 86人 85人
後期 募集人員 6人 7人
セ利用 募集人員 10人 15人
セ・一般併用 選抜方式 10人
学校推薦 選抜方式 10人
特色入試 選抜方式 若干名
兵庫医科 一般A 選抜方式 約85人 約80人
一般B 選抜方式 10人(要英語資格)
セ利用 選抜方式 廃止 前期、後期
川崎医科 一般A 募集人員 50人 60人
久留米 前期 募集人員 約80人 約85人
後期 選抜方式 約5人