静岡から医学部へ 〜Kくん(浜松医科大学 合格)〜

Kくん(静岡高校卒)
2020年度入試で浜松医科大学に合格

医師になろうと思ったきっかけを教えて下さい

父親が医師で、自然な流れで医師を目指すようになっていました。父親が弁護士だったら、法学部を目指していたかもしれません。やはり、一番身近な職業なので、自然と影響されました。

特に、高校に入って受験を意識するようになると、父親はすごい大学に行っていたんだなと改めて感じて、尊敬するようになりました。そして、自分も医師を目指そうかなと思うようになりました。私の中で、父親の影響はすごく大きいです。

ただ、父親からは、「世間が思っているほど、いい職業じゃないよ」と、釘を刺されていました(苦笑)。それでも、合格したときには、「医師になってくれるのは、うれしいよ」という言葉を聞けて、目指して良かったなと思っています。

現役時代から苦手だった化学が、最も点が取れる科目になったとのことですが、何か工夫したのでしょうか

今でも好きな科目ではないのですが、点は取れるようになりました。1浪目で基礎はできるようになっていたので、難関大向けの参考書を中心に勉強しました。使っていたのは『化学の新演習』です。出てくる問題や解説が、好奇心を刺激してくれるんです。好きではなくても「面白いな」と感じることができました。勉強するときに楽しさを感じるようになって、勉強が苦ではなくなりました。

数学は時間をかけても伸びるかどうかが微妙ですが、理科はやったらやった分だけ得点に跳ね返ってきます。特に物理は一度理解してしまえば、点が取りやすいですね。

他の科目はどんな状況でしたか

センター試験の地理は、7割後半から8割くらい得点できればいいと割り切っていました。

英語は、センター試験は苦労しませんでしたが、2次の記述が課題でした。医学部専門予備校の工藤塾に通っており、そこの先生に記述の答案や、英作文を見てもらっていました。特に英作文は、添削してもらわないと自分では良いかどうか判断できないので、非常に助かりました。授業でも、最初に英文を渡されて、1文ずつ私が訳していったのですが、英語を日本語に変換する力が鍛えられました。

辛かったことはありますか?

特に辛いと感じることはありませんでした。自分のペースを守って勉強したことが、プラスに働いたと思います。だいたい、朝は8時半か9時ごろに工藤塾に行って、夜は7時〜9時ごろに家に帰る生活でした。

センター試験の手応えはありましたか

手応えは悪くなかったです。1科目終わるごとにSNSで受験生の感想を確認していました。ネットの反応だと英語が難しかったという意見が多かったのですが、私は例年通りだと感じていたので、これは少し差をつけられるかなと思いました。

2日目は数学で失敗してしまいましたが、理科は普段どおりの点数が取れました。結果は、全体で85.5%の得点率でした。

2次試験に不安はありましたか

センター試験より2次試験の方が得意だと感じていましたので、あまり不安はありませんでした。とはいえ、この結果で合否が決まるので、さすがに緊張しました。

英語は悪くはない出来でしたが、続く数学でまたもや失敗してしまいました。大問が4つあるのですが、4問とも比較的難度は低かったと思います。でも、問題文を読み違えて、大問1つ、50点分を丸々落としてしまったんです。ですから、よく受かったなと(苦笑)。他の大問3問がそこそこ取れたので、なんとか踏みとどまることができたんだと思います。

理科は物理から解くようにしているのですが、今年は本当に簡単で、すべて解けましたし、時間にも余裕があったくらいです。化学は出ないだろうなと思っていたところが出題されてしまい、少しだけ失敗してしまいました。

英語で手応えがあって、数学で危機感を持ち、理科で勝負したという感じです。

そして合格発表の日を迎えます

最初、地域枠の合格者のところに番号が無くて、「落ちた・・・」と思いました(苦笑)。でも、念のため一般枠を確認すると合格していたんです。本当にホッとしました。家族もみんな、すごく喜んでくれました。

※参考:工藤塾合格者インタビュー(Kくん)