静岡から医学部へ 〜長谷川 瑶くん(日本医科大学 正規合格)〜

長谷川 瑶くん(静岡聖光学院高校卒)
2021年度入試で日本医科大学に正規合格

医師を目指すようになったきっかけを教えてください

一番大きかったのは、中2のときの職業体験です。外来と手術を両方見学させてもらったんです。長年続けてきた剣道関係の知り合いの先生で、親しくさせてもらっていたので、特別に見学できました。

腰のヘルニアの手術で、あまり血が出ない手術だったのですが、患者さんとの接し方も含めて、「かっこいいな」と憧れました。それから、本格的に医学部を目指そうと決めました。ですから、私も、将来は外科に進みたいと考えています。

各科目の勉強法を教えてください

医学部専門予備校の工藤塾に通っていたのですが、英語はほぼ工藤塾の勉強のみです。教材は、担当の先生が選んでくれたものを使いました。

数学は、高2までに全範囲を終わらせていたので、高3からは難しい内容を工藤塾でやって、標準的な内容のものは、『1対1対応の演習』を使い、自分で勉強していました。分からない問題は、工藤塾で質問していました。難しい問題を無理やり自分でやろうとすると、やる気がなくなってしまうんですよね。

あと、これは全科目共通なのですが、間違えた問題を、できるようになるまで何度も繰り返しました。10回くらい解いた問題もあります。カレンダーに書いて、1週間後に同じ問題を解くようにしていました。

本命の日本医科大学の入試は緊張しましたか

当日の朝、起きてからすぐに検温すると、37度あってびっくりしました。もう一度検温すると、36度ちょっとになっていたので良かったのですが、目覚めた直後から焦りました(苦笑)。

英語はすごくできました。臓器提供のドナーの話なのですが、似たような話を読んだことがあったので、すごく読みやすかったんです。数学、物理、化学は、少し難しかったですが、力は出せたかなと思います。

そして1次試験は無事合格。2次試験を迎えます

最初が集団面接で、4人が並んで1人1人意見を言っていき、各意見に対してどう思うかということを質問されました。面接官の方が司会をされたので、討論というよりは面接といった感じでした。ただし、発言の順番は決まっておらず、挙手して発言するという形式でした。

「加齢で機能が低下していくのは病気か」という質問には、「病気ではないと思います」と答えました。病気につながる原因かもしれませんが、加齢自体は病気ではないのかなと考えたんです。

その後の個人面接は、オーソドックスな質問でした。「あなたの人生の中で、一番失敗したことはなんですか」と聞かれたときには、「中学2年生のときに、英検3級の2次試験に落ちたことです」と答えました。対策本も買わず、何も見ず、他の人にも何も聞かずに受けてしまったんです。何をするのか知らないので、無言で面接室のドアを開けてしまいました(苦笑)。

全体として、手応えという手応えがあったわけではないのですが、面接が理由で落とされることはないのかな、という感触でした。学科次第かなと。

そして、合格発表を迎えます

家で1人で確認しました。合格と表示されたときは、うれしかったですね。すぐに家にいた母に知らせたのですが、本命校だと知っていたので、とても喜んでくれました。

日本医科大学に受かったら、国立の受験を止めることにしていたのですが、両親は「行く気が無いなら、受けなくていいんじゃない」と言ってくれていました。私の意志を尊重してくれ、感謝しています。

受験勉強を振り返って

勉強を始めるのは早い方がいいのですが、中学生くらいだと絶対にそうは思わないんですよね(苦笑)。私も、学年が上がるにつれて「やらないと」と気にはしていたのですが、そこまでは勉強できていたわけではありません。中高一貫校で高校受験がないので、やる時間はあったのですが、中3くらいから全力で勉強するのは、なかなか難しいと思います。

ただ、理科を早めに始めたのは良かったと思います。高3の1年間を問題演習に使うことができました。あと、新型コロナの影響で、高校の授業がonlineになったのは、私にとってはプラスでした。登下校の時間が無いので、自分の勉強に時間を割くことができました。

※参考:工藤塾合格者インタビュー(長谷川 瑶くん)