静岡から医学部へ 〜戸塚くん(浜松医科大学 合格)〜

戸塚くん(静岡サレジオ高校卒)
2025年度推薦入試で浜松医科大学に合格

なぜ医師を目指そうと思ったのでしょうか

もともと、小さい頃から医療系の仕事に興味がありました。何の影響かは覚えていないのですが、科学の技術を使って、人の命を助けるのが「かっこいい!」と感じていたんです。

高1くらいのときには、学力面での不安もあったんですけど、小さい頃からの夢だったので、あきらめない気持ちで勉強を頑張ってきました。

高校受験で静岡サレジオを選びました

医学部や難関大学を目指すエグゼコースがあると聞いて、受験しようと思いました。進学実績も良かったですし、実際に学校説明会に行って、先生方が熱心だったのがすごく印象的でした。

入学後は、勉強面はもちろんなのですが、カトリックの学校らしく、「他者を愛する」ということについて、宗教の授業や行事などを通して、本当に多くの学びの機会がありました。優しい生徒が多くて、安心して接することができましたし、静岡サレジオに行って良かったなと思っています。

工藤塾には中3から通い始めました

先に姉が通っていて、親から勧められました。静岡サレジオと提携していますし、実際にサレジオクラス※の授業も受けさせてもらいました。

※静岡サレジオの中学生、高校生が参加できる8人以下の特別授業。中3からはエグゼコース(医学部をはじめとした難関大学進学を目指すコース)在籍者のみ参加可能

ただ、最初は不安もありました。今まで通っていた普通の塾とは、雰囲気が全然違っていたんです。自習室で毎日多くの人が一生懸命勉強をしていて、特に浪人生の方たちは1日中いました。そういう一生懸命さが、私があまり経験したことのないもので、やっていけるのかなと感じました(苦笑)。

勉強のやり方に変化はありましたか?

工藤塾に入塾する前は、問題を解くときに、論理的というよりは、直感的に解いている感じがありました。自己流の部分が多かったと思います。高校に入り、難しい問題になってくると、よく分からなくなってしまうということもありました。

実際に工藤塾の授業で、どのように考えれば良いのかを学んで、それを実践していくという勉強方法になったことが、大きな変化だったと思います。

辛かったことはありますか?

英語がもともと、あまり得意ではありませんでした。文法とか単語とかは数日でどうにかなるものではなく、毎日継続して身につけていく必要があるものなので、最初に継続していくのが辛かったです。

得意科目と苦手科目

英語が最初は苦手だったので、工藤塾でも英語の受講から始めたのですが、最終的には安定して得点できる科目になりました。加えて、国語も苦手でした。共通テストでは、しっかりと点を取ることができましたが、たまたま相性が良かったんだと思います。共通テスト形式でこんなに得点できたのは初めてでした。

古文と漢文が苦手だったんですよ。本当だったら高1高2の時点で、ある程度基礎的なことを固めておくべきだったと思うんですけど、勉強を後回しにしてしまっていました。実際に、本格的に勉強を始めたのが高3の夏からでしたから。

古文は単語と文法を、毎日少しずつ勉強していきました。共通テスト直前には、高校でも古文漢文の問題を解く機会があったので、そこの復習を重点的にやるようにしました。

得意科目は数学と化学です。数学は、答えは1つであっても、そこにたどり着くまでの方法が1つじゃないというのが面白いと感じています。中学生の時から、授業やテストの後に、他の解き方があったんじゃないかと考えたりしていました。

化学は、特に有機化学の分野が好きです。覚える量はあるのですが、しっかりと理解すれば、パズルみたいに論理的に解いていけるところが面白かったです。

勉強で工夫したことはありますか

数学や英語は、基礎的なことを、問題集や参考書で繰り返し学習しました。私は、高2くらいのときに、基礎的なことが少しあやふやなまま、難しい問題集に挑戦してしまっていたんです。なかなか問題が解けなくて困っているときがありました。

それで、数学だったら青チャートの基本問題を何度も繰り返したり、英語だったら文法を一から復習したり、基礎を固めていくことで、解ける問題を増やしていきました。

共通テスト1日目について教えてください

緊張はしました。最初の「公共、政治・経済」は、あまり解けなかった印象がありました。それほどやってこなかった分野からの出題が多くて。出鼻をくじかれた感じです。

次の国語は、とにかく落ち着いて、解ける問題から解いていこうという思いで臨みました。手応えは分からなかったのですが、文章が読みやすかったので、もしかするとある程度の点は取れたかもという期待はありました。

ただ、共通テスト前に、親から「一喜一憂せずに、落ち着いて淡々と解くようにした方がいい」とアドバイスをもらっていたので、「うまくいかなかったかもしれない」ということはあまり考えないようにしました。

英語は得意科目になっていたので、手応えがありました。見直す時間も確保できました。

2日目は理科からです

化学は、模試と比べて難しいというか、細かな知識を聞いてくる問題が多いなと感じました。ちょっと点が取りにくいなと。物理は、2問くらいちょっとしたミスがあって、点を落としてしまいました。

数学は得意科目ですし、かなり手応えがありました。情報は好きでした。共通テスト直前に復習したら、高2のときの授業内容をけっこう思い出すことができました。

自己採点の結果について

目標得点には届きませんでしたが、絶対にクリアしたいと考えていた得点は達成することができました。国語で思っていたよりも得点でき、なんとか踏みとどまりました。

2次は適性検査と小論、そしてプレゼンと個人面接でした

プレゼンは医療系のテーマでした。「白血病末期の患者さんに対して、主治医が遺伝子を操作して子どもを作ることで、治療ができるという発言をした」というような設定だったと思います。その主治医の言動についてあなたはどう思うのかをプレゼンするというものでした。

私は、主治医は責任感が欠けていると答えました。実際に遺伝子操作をして子どもを作るという行為自体に、倫理的な問題があると考えたんです。面接対策のときに救世主兄弟のことを取り上げてもらったことがあり、関連知識があったため、なんとか答えることができました。

「あなたが主治医の立場だったらどうしますか」との質問は、どう答えればよいか難しかったです。「それしか治療法がないのであれば、その家族に治療法を説明はしますが、それに加えて、生じる倫理的な問題を理解してもらう」と答えました。

他は、部活動のこと、浜松医科大学の体験授業の感想等の質問がありました。5秒くらい考え込んでしまった質問もありましたが、すべての質問に、なんとか答えることができました。

合格発表は、どこで確認しましたか

家で、母と妹と一緒に確認しました。自分の番号を見つけた後も、本当に合っているのか、4回くらい確認しました(笑)。やっぱり合格で間違いなさそうだと分かっても、「やったー!」というよりは、ホッとした感じです。

ずっと浜松医科大学志望でした

地元の大学ですし、一番行きたいと思っていました。オープンキャンパスに行ったり、体験授業を受けたりすることで、ますます気持ちは固まっていきました。

目指す医師像は変わっていませんか

最初は、人の命を助けることだけが大事だという感じだったのですが、今は、患者さんの思いに寄り添った医療を提供することも大事だ思っています。ヒーローというよりは、患者さんの伴走者になりたいと考えています。