静岡から医学部へ 〜渡邊 凛さん(岡山大学 合格)〜

渡邊 凛さん(加藤学園暁秀高校卒)
2026年度国際バカロレア(IB)入試で岡山大学に合格
医師になろうと思ったきっかけを教えてください
医療ドラマがきっかけです(笑)。医学部専門予備校である工藤塾に入った小学生の頃は、ただ格好いいなとぼんやり思っていただけで、確固たる意思みたいなものはありませんでした。憧れみたいな感じです。
強い意志を持つようになったのは、高1のときに行ったネパールでの国際医療ボランティアでの経験です。衛生管理が不十分な環境や貧困のために、麻酔無しで中絶手術を受ける患者の姿を目の当たりにしました。しかも手術を受けていたのが、同年代の女の子だったんです。強い衝撃を受けるとともに、私も何かできればと思い、産婦人科医を志すことにしました。
過酷な面を見て、怯む気持ちは生まれなかったのでしょうか
世界的な医療格差の問題を目の当たりにしましたし、そもそも、日本では医師不足という問題もあります。自分が医師になることで、そういった状況の改善に少しでも貢献できたら、という気持ちが強かったです。

中学のときに、進学コースのアルファコースではなく、IBのバイリンガルコースを選択しました
アルファコースに進むと受験勉強となり、これまでずっとやってきた英語中心の環境ではなくなってしまいます。これまでずっとやってきた英語環境を自ら離れるのは、少し違うのかなと。英語が土台にあって、その上で何かをしたいと考えました。
得意科目と苦手科目を教えてください
IBで言えば数学が得意ですが、好きな科目は物理です。科目として学ぶのが高2からだったのですが、最初は成績がすごく低かったんです。これじゃマズイと思い、いろいろと勉強スタイルを変えてみたりして、先生にもいろいろ質問をして、それでもあまり伸びませんでした。
でも、高3になってからぐーんと伸びました。最初は嫌いな科目だったのですが、勉強を進めるにつれて分野ごとのつながりが見えてきて、それがすごく面白かったです。
問題を解いているときに、これはこの分野ではこうだったんだけど、こっちの分野になったらこの分野のこの知識が応用できるよねとなって、「おー、つながった!」という驚きと気持ち良さがあり、成績が上がる前から好きになりました。

苦手なのは歴史です。最後まで成績が上がりませんでした(苦笑)。覚えることが、まず苦手だったんですけど、IBの歴史で特殊なのが、1問1答のように必ず正解がある問題ではなくて、エッセイを書く必要があることです。この事象について、歴史学者になったつもりで論じなさいというような。
それを調べて吸収していくのは楽しいのですが、最後にテストとなると、やはり得た知識の暗記も必要です。それが苦手でした。
高いスコアを取るために、日々の勉強が大変だったと思います
IBプログラムは勉強以外に課外活動なども求められるじゃないですか。特に医学部は高いスコアが必要なので、勉強と活動の両立が大変でした。常に目の前のことに追われており、落ち込んだりするひまもありません。
中学生とのきは、直前に問題集を何周もして定着させることでテストを乗り切ってきました。それが、高校に入ると内容が高度になり、通用しなくなってきます。数学はまだなんとかなったのですが、物理は覚える勉強では無理でした。
そこで、復習に力を入れるようにして、自分がどういう問題のときに、どういう傾向で間違えるのかを分析するようにしました。それを頭に叩き込んで、間違えた問題をしらみ潰しにしました。復習するのは億劫ですが、テストのスコアを上げるために頑張りました。

岡山大学を選んだ理由を教えてください
AIを活用した周産期医療(iPicss)や、妊産婦死亡率の低下や合併症リスクの早期発見といった課題に、最先端技術と地域医療を融合させて挑んでいるところが魅力的でした。
IB生の受け入れ体制が最も整っているとも感じました。ディスカッションが多いカリキュラムで、IBで学んだことが生かせそうだったんです。大学フォーラムでお話を伺った際に、IBの教務担当の外国人の方がいらっしゃったのですが、すごく日本語が流暢で、「温かいママ」のような雰囲気がとっても好きだったことも受験を後押ししてくれました。
また、USMLE(米国医師国家試験)を取得したいと考えているのですが、岡山大学にはUSMLEを取得するためのサークルがあるので、それも理由の一つです。
実際の面接の様子を教えてください
2部構成で、最初は志望理由とか、長所・短所など、一般的な面接でした。次がプレゼンテーションです。テーマは工藤塾で対策していただいたテーマと近いものでしたし、課題を与えられて分析するというのはIBでもやってきたことなので、しっかりとプレゼンできたと思います。
最初の工藤塾での面接対策で、医療知識が無いことを痛感したので、論文を読み漁りました。自分が志望している産婦人科領域は興味がありますし、試験対策にもなると思いました。知識をまずインプットして、その論文をAIに与えて、予想問題を作ってもらいました。思っても見ないところから質問が来たりするので、役立ちました。

将来やりたいことはありますか?
国内で基礎知識や技術を叩き込んで、ある程度自信がついたら、英語圏の国で経験を積みたいと考えています。できれば、最先端と言われるアメリカに行ってみたいです。初期の段階から、早く1人前になれるよう、ビシバシやってくれるようです。アメリカで武者修行した後は、帰国して日本の医療に貢献したいです。
IB入試で医学部を目指す人たちにアドバイスを
最終的には、自分でどうにかするという状況に追いやられると思うので、コツコツとやるべきことやることです。先生方や先輩方に口酸っぱく言われると思いますが、本当に大事なことです。使い回されたアドバイスに聞こえるかもしれませんが、使い回されている分、効力があります。結局は継続力だと思います。

