静岡から医学部へ 〜福田 雄輝くん(日本医科大学 合格)〜

福田 雄輝くん(浜松北高校卒)
2024年度入試で日本医科大学に正規合格

医師なろうと思ったきっかけは

母が産婦人科医ということもあって、人工妊娠中絶など、家で医療関連の話をする機会や、病院見学する機会が多く、医師へのあこがれや、医学への興味をもつようになりました。母が、患者さんの笑顔にやりがいを感じているのと同様に、自分も人の喜ぶ姿にうれしさを感じると気づき、医師を目指すようになりました。

どんな医師になりたいですか

毎日のコミュニケーションの中で患者さんの気持ちを考えて、少しでも前向きにさせられる医師になりたいです。常にコミュニケーションを意識していることが、自分の一番の取り柄だと思っているのですが、患者さんの気持ちを知ることは、人間にしかできないことだと思います。

将来はスポーツドクターを目指していて、臨床と研究と、両方が大事だと考えています。なので、臨床だけでなく研究にも挑戦したいと考えています。

得意科目と苦手科目を教えてください

最初は数学が得意だと思っていたのですが、段々と進んでいくうちに、数学難しいなと(笑)。ずっと得意にしているのは英語です。どの大学の入試でも、英語と化学は安定していました。数学と物理はできるときとできないときがあって、波がありました。

勉強で工夫したことを教えてください

医学部専門予備校の工藤塾に通っていて、担当の先生のアドバイスを参考にしていたのですが、今やっている勉強の目的を、できるだけ意識するようにしていました。この問題集をやり切ることによって、◯◯分野の得点力を上げる、といったように、「なんのためにやっているのか」を考えるようにしていました。

辛かったことはありますか

辛さは、受験学年の1年に勝るものはないですね(笑)。受験や自分ができないことへのストレスがありました。バスケットボール部と受験勉強とのの両立は、特に苦しいとは思いませんでした。

前期で1校合格します

合格を頂いて、浪人することは無くなったのですが、自分の力を100%発揮できたとは思えなかったんです。でも、後期に入って、ようやく力を出し切り、実際に日本医科大学に正規合格することができました。

日本医科大学の1次試験について

数学が本当に難しくて、全然手が出ませんでした。確率とかはちゃんと解けましたし、他にも解ける問題がちらほらとはあり、それらは取り切ったのですが、他がまったく解けませんでした。

微分積分もしっかりと対策していましたし、数学の学力は後期の今が一番高い状態だと自信をもって臨んだのですが、おそらく3〜4割しか取れていないと思います。数学がよっぽど得意な人以外は、そんなに差がつかなかったんじゃないでしょうか。

最初の英語も難化していましたが、アクセントを除く文法問題は全部正答できました。長文読解は、選択問題はほぼ正答できたのですが、記述が多く、それが全ては書けませんでした。合格点には届いているかなという感触です。

次の数学で危機感を持ち、理科に臨むことになったんですね

それまでの入試で、自分の力を出し切ったと思えていなくて、物理と化学で出し切ろうと考えていました。ちょうど昼休憩だったこともあり、なんとか切り替えることができた結果、化学は今まで一番できました。

問題数がすごく多かったのですが、ほとんど埋めることができ、数学での失点を取り返せたんじゃないかと安心しました。

その後の物理は、何問かミスがあって、もう少しできたかなという思いもあったんですけど、それでも1次合格ラインくらいは得点できたと思います。

1次の結果はどこで確認しましたか

家で家族といっしょに確認しました。そして、すぐに工藤塾に面接対策をお願いしました。

本番の面接では、しっかりと答えられたのでしょうか

はい。しっかりと答えられました。個人面接で質問されたのは、日本医科大学志望理由と、整形外科についてなどです。一般的な質問で、面接対策で練習したことばかりでした。

ただ、例年なら集団討論が行われるところ、今年はディベート形式でした。あるテーマに対して、賛成か反対かに分かれて意見を述べるというものです。発言は複数回できましたし、最初に発表することは意識していたので、積極性やコミュニケーション力もアピールできたと思います。

そして、2次の結果発表を迎えます

やはり、家で家族と確認したのですが、合格と分かってさけびました(笑)。本当にうれしかったです。これ以上ない結果だと思っています。その後、すぐに資料を取りに大学まで行くと、キャンパスに合格者番号が掲示されていて、ちゃんと写真を撮ってきました(笑)。

これから医学部を目指す受験生たちにアドバイスをお願いします

苦手を克服すること、自分が何を目的として今勉強しているのかを意識することが大事です。工藤塾で言われ続けたことですけど(笑)。もっと早く認識して実行していれば、もっと効率よく学力を伸ばせたんじゃないかなと思います。