静岡から医学部へ 〜Iくん(久留米大学 合格)〜

Iくん(静岡聖光学院高校卒)
2024年度入試で久留米大学に正規合格

医師を目指すようになったきっかけは

高校生になって、いろんな医療セミナーに参加し、医師になりたいという気持ちが強くなりました。特に印象に残っているのがプライマリーケアの講座です。患者さんの自宅まで往診し、手すりを付けることを提案したり、行政に連絡して補助金が受け取れるかの確認までしていました。かなり密接に関わるんだと驚きました。

高齢者の方と話をするのも好きですし、私も将来は、必要とされる地域で、患者さんに寄り添える総合診療医になりたいと考えています。

中1から医学部専門予備校の工藤塾に通いました

父が、「高校から塾に行くのではなく、中学から行っておけば、塾の先生ともコミュニケーションが取りやすいんじゃないか」ということで、早めに塾に通わせてくれました。

実際、ほとんどの先生と顔なじみになるので、質問がしやすいのが一番大きかったと思います。受験間際に入塾すると、ただでさえ初めての環境で緊張するのに、それに加えて質問となると、もっとハードルが高くなるんじゃないでしょうか。

辛かったことはありますか

そうですね、やはりコロナ禍での勉強ですかね。オンライン授業に慣れていなかったこともありますし、外出禁止などもあって、なかなか集中力が続かず、辛かったですね。

ただ、受験時にはオンラインの良さも感じました。東京にいながらオンラインで面接対策をしていただけるというのは心強かったです。対面だと面接対策も授業も実施できないので、そこが本当に良かったです。

コロナ禍のせいもあってか、中3、高1の一時期は、少し中だるみしてしまったとか

ありましたね(笑)。友人の話を聞いていても、中高一貫校だと高校受験がないので、どうしても中だるみする時期は出てくるのかなと思います。そこで踏ん張って勉強できるかが大事で、私自身も、完全にエンジンを切っていたわけではなく、勉強自体はちゃんと続けていました。

完全にエンジンを切ってしまう人もいますが、私の場合は塾の授業と宿題もありましたし、「やらないと」という気持ちは常にもっていました。勉強を継続していたのが、最終的には大きかったと思います。

この時期にゲームとかをしていたのですが、どこかでやっておかないと、やりたい気持ちが満足できず、後々までズルズルとゲームをしてしまう可能性もあるとも思っていました。結果、1年でゲームから離れることができたので、今思えば、この時期はこの時期で良かったのかなと思います。

得意科目と苦手科目を教えてください

得意なのは英語、国語、地理といった文系科目です(苦笑)。選択はしてませんでしたが、歴史も好きですね。最後は克服しましたが、苦手だったのは数学、物理、化学の理系科目です。

理系科目はどう克服しましたか

数学だと、基礎基本を固めて、そこに応用として思考するということをやらなくてはいけないと思うんですけど、私の場合は、少し基礎基本がしっかりしていなかったんです。それに夏頃に気付いて、それからは大丈夫だったと思います。

久留米大学1次試験の手応えを教えてください

英語は、おそらくすべての大学で8割を超えていたと思います。久留米大学でも、8割以上得点できたと思います。長文を読めるようになってくると、国語に思えてきて。国語はもともと得意ですし、安定して点が取れました。

物理は、他の人も解いてくるであろう問題は、すべて埋めたなという感じです。ただ、不安が残るような問題もありました。それでも、同じ時間帯にやった化学が解けるなという手応えで、気持ちを切り替えることができました。化学でカバーできれば、合格点に届くんじゃないかと思え、気分も高まりました。

数学は、その頃は日々の勉強も復習中心だったので、新しい問題を解きたいという気持ちに変わっていて、入試で新しい問題を解くのが楽しいという状況でした。受験中に、数学はちょっと得意に変わったと思います。

入試当日にしっかりと復習していました

分からなかった問題は、当日ホテルに戻ってから復習していました。問題を持ち帰れる大学は、カッターで切り抜いてノートに貼り、解答速報を見ながら「こういった解き方もあるんだ」と復習しました。自分では分からないときは、LINEで工藤塾に質問していました。とてもありがたかったです。

2次試験で覚えていることはありますか

小論文はチーム医療がテーマで、ちょうど私がやりたいことと一緒だったので、日頃の自分の思っていることを書くことができました。

面接では、福岡県の医療について貢献したいことを質問されました。福岡県の抱えている地域医療の問題や、自分のやりたいこと、たとえば、離島の方々の力になりたいことなどを伝えました。なぜ福岡県なのか、なぜ久留米なのかというところは、深堀りして質問されました。

絵があり、「これを見て、あなたはどう思うか」という質問もありました。うまく医療にからめて答えられたんじゃないかと思います。受験を通じて、面接対策も早め早めにしておいて良かったなと実感しました。

これから医学部を目指す人たちに向けて、アドバイスをお願いします

苦手なことに向き合うことが大切です。私自身、だんだんと英語が足を引っ張るようになってきたときがあるのですが、そのときは、英語に向き合っていなかったんです。

工藤塾の先生方に励まされ、自分もちゃんと応えようと思い、苦手科目と向き合うことができました。それからは学力もどんどん上がっていったので、うつむかずに前を向いて良かったなと思います。

苦手は科目だけではなく、生活全般に言えることだと思っています。それこそ、ゲームをやるのも、友人たちと遊ぶのも楽しいんです。それを絶って、勉強の方向を向くというのも、苦手と向き合うということなんだと思います。