静岡から医学部へ 〜Kさん(金沢医科大学 合格)〜

Kさん 
静岡雙葉高校卒。2019年度AO入試で、金沢医科大学に合格。

医師として生きていく覚悟を決めた

金沢医科大学のAO入試を振り返って

2,000字の自己推薦書を書くのは大変でしたが、自分がなぜ医師になりたいと思ったのか、将来どんなことを実現したいのか、整理して振り返る良い機会でした。新たな気づきもあり、改めて医師として生きていく覚悟を決めることができました。

医師を目指したきっかけ

幼い頃に喘息で通院していたことがきっかけです。呼吸がうまくできず、苦しくて不安いっぱいだったのですが、担当してくれた医師の方が、まず「大丈夫だからね」と声をかけてくれたんです。そして、私にも分かりやすいように、薬のことや治療のことを丁寧に説明してくれたんです。

忙しそうな中でも、私を見かけると「調子はどう?」と必ず声をかけてくれたり、診療中も私の他愛のない話を真剣に聞いてくれました。「この先生の言う通りにすれば大丈夫だ」という安心感を与えてくれたその医師の方は、今でも私のあこがれの存在なんです。

将来は、私が出会った医師の方のように、子どもたちの不安を取り除いて、元の生活を取り戻すための手助けができる小児科医になりたいと考えています。

予備校選びでは何を基準にしましたか?

実は、1浪目は学生会館で一人暮らしをしながら、東京の予備校に通っていました。会館から予備校まで電車で30分だったのですが、静岡では考えられないくらいの乗車率で、通うだけで疲れてしまっていました。

また、集団授業だったのですが、医学部以外の志望者もいて、私と同じコースの生徒が誰かわからない状態でした。なので、友人もできず、1日中誰とも話さないで孤独に過ごしていました。

ですから、負担を減らすために実家から通えることと、質問しやすそうな少人数授業かどうかを基準に選びました。実際、クラスの人たちと同じ目標に向かって勉強できたことは、すごくありがたかったです。

勉強で工夫したことはなんでしょうか?

1浪目は朝から夜までみっちり授業が入っていて、予習復習がだんだんとできなくなってしまい、成績はほとんど伸びませんでした。でも、今年度通った予備校は自学の時間が確保されており、1浪目とはがらりと勉強スタイルが変わりました。自分が分からなかったことを調べたりまとめたりする時間が取れましたし、頭の中を整理できたのかなと思います。

具体的な勉強法としては、まとめノートを作成していました。数学であれば、同じ問題を何回も解いたり、「授業で先生はこう言っていたな」と思い出しながら解いたり、自分が分からなかった問題を自分が分かりやすいようにまとめてファイルにしたりしていました。

英語は、文法が苦手だったので、語法や授業で学んだことをノートにまとめたり、長文で出てきて分からなかった語法も、専用のノートに書き出していました。化学と生物は1浪のときに集団授業で使っていたノートがあったので、それにいろいろと書き足していきました。

※参考:工藤塾合格者インタビュー(Kさん)