静岡から医学部へ 〜Yさん(聖マリアンナ医科大学 合格)〜

Yさん(不二聖心女子学院高校卒)
2022年度推薦入試で聖マリアンナ医科大学に合格

医師になろうと思ったきっかけを教えてください

小さい頃から、漠然とですが、医師になりたいと思っていたことを覚えています。実際に医学部受験を決めたのは、中3のときに、沼津市立病院に見学に行ったときです。心臓手術を見せていただいたのですが、医師の方が懸命に治療されている姿を見て、私もこういうふうに、直接人の役に立ちたいと思いました。

また、医師である父が、患者さんの怪我や病気を治すだけではなく、患者さんの家族の悩みなどに真剣に向き合っている姿を見てきたことも大きいです。私も患者さんに寄り添える医師になりたいと思うようになりました。

勉強で工夫したことはありますか?

いかに効率的に自習をしていくかを大切にしました。高1から通うことにした、医学部専門予備校の工藤塾が、その方針だったんです。それまでも自習はしていたのですが、やり方があまり良くなかったのか、やる時間が足りなかったのか、あまり効率的に勉強できていませんでした。

それが、工藤塾に入り、担任の先生と面談していくうちに、苦手な科目の克服の仕方とかを、毎回教えてくださったので、効率的なやり方が分かるようになりました。具体的には、毎月、小さな目標を立てて、それを達成するために何が必要なのかを考えるようにしました。

また、私は睡眠時間が長いタイプなので、しっかりと睡眠時間を確保した上で、通学の電車の中の時間等、スキマ時間を活用して勉強するようにしていました。普段は8時間寝ています。長い方だとは思うのですが、短くして授業中に寝てしまっては意味がないので、自分のペースを崩さないようにしました。

辛かったことはありますか

毎週勉強しないといけないので、毎日なにかに追われている感じが辛いというか、嫌でした。

英語は昔から得意だったのでしょうか

そうですね。小さい頃から家でCDを聞いて発音したりしていたので、勉強しやすかったというか、リズムがつかみやすかったです。

長文は単語が分からないと何も読めないので、英検準1級レベルまで覚えておいた方が、入試にも役立つと思います。

入試本番では、時間が区切られている中、速く読まないといけないので、文型をつかむために、文章の間の修飾語を1回抜かしてから読んでいました。あとから、「これはここにかかっているから」ということで、文を読むようにしていました。このやり方が合っているかどうかは分からないんですけど(苦笑)。

ただ、聖マリアンナ医科大学は、英語の過去問で9割以上取れるくらいにまで仕上げて、実際に本番でも9割取ることができました。

英語はどう対策しましたか

流れ読みというか、パーッと読んでしまうので、文章が何を言っているのかがつかみづらくなってしまう傾向がありました。ですから、分からない文章のときは、特にSVOをしっかりと振って読むということを徹底しました。

数学が苦手科目でした

青や黄のチャートを一生懸命やっていました。ページの真ん中に解き方のポイントが書いてあるのですが、そこもチェックして「これが基本となるんだな」といつも念頭に置いて、解答を読むようにしていました。ただ、模試の成績表は、不安になるので、あまり見ないようにしていましたね(笑)。

入試当日の様子を教えてください

当日はあまり緊張しませんでしたが、前日の夜が緊張しました。「明日が試験か」と考えると、あまりよく眠れなかったんです。0時を回って、「今あまり眠れていないので、明日解けなかったらどうしよう」というように、更に不安になるという状況でした。

でも、本番はアドレナリンが出過ぎていて、全く眠くなかったです。朝、母と別れるときには、今日のために、全力で頑張ってきたから、悔いがないように頑張ろうと思えました。

最初は自然科学総合問題でした

あまり解けていなかったと思います(苦笑)。自信をもって解けた問題もありましたが、結構難しくて。本当に分からない問題でも、空欄はマズイと思って、なんとか埋めました。

自然科学総合問題は、実際に受けてみても、対策するのは難しいと感じました。身近なところで理科が関わっていることに興味を持って調べていると、多少のヒントにはなるかもしれません。

その後の英語は、時間が余ったので、ちゃんと見直しも出来ました。そこで、誤字脱字もチェックできました。長文自体も読みやすかったです。

手応えはあったのでしょうか

指定校推薦の学科は英語だけなので、合格できる可能性もあると思いましたが、私が読みやすかったのなら、受験生みんなが読みやすいと感じたんだろうなとも思いました。そうだとすると厳しいかなと。

面接はうまく話せましたか

はい。「都会と田舎の違いはなんでしょうか」という質問が印象に残っています。新百合ヶ丘駅からバスで会場まで行ったのですが、「新百合ヶ丘駅はどういう印象でしたか」と質問され、「都会です」と答えたら、「あなたはどこに住んでいますか」「富士市です」「都会なの? 田舎なの?」「田舎です」「その違いは」という流れで聞かれました。

私は、「交通網が発達しているかどうかだと思います」と答えました。電車は確かに小田急線だけなのですが、バスが多くてびっくりしたので。

2回面接があったのですが、1回目の面接はとても楽しかったです。ただ、2回目の面接で「二酸化炭素を減らすために、どのような対策をしたらよいでしょうか」と聞かれたときに、少し返答を失敗しました。

私は、「ガソリンなどの化石燃料をあまり使わない方がいい」と答えたのですが、「化石燃料を売って儲かっている人たちがいますが、私達が使用を止めたら、その人たちの生活が成り立たなくなってしまうのでは」と言われて、ちょっと困ってしまったんです。

でも、小論文も含めて、自分の力は出し切ったんじゃないかなと感じています。

合格発表はどこで確認しましたか

高校の講堂です。体育の授業が終わった後に、1人で見ました。合格と分かったときは、本当にうれしかったです。父からは、「これから大変だけど、頑張って」「本はたくさん読むように」とアドバイスしてもらいました。

大学でやりたいことはありますか?

勉強はもちろん頑張りますけど、部活も頑張りたいです。何部かは決めていないのですが、身体を動かしたいので、運動系の部活に入りたいと考えています。

医学部受験生に向けたアドバイスをお願いします

小論文は、多くの人が書いたことがないと思います。私は工藤塾で小論文の授業を受講していたので、毎週宿題も課されます。毎週実際に書くことで、時間配分も分かりますし、書き方も分かってきます。慣れるためにも、毎週書いて、添削してもらった方がいいと感じています。

※参考:工藤塾合格者インタビュー(Yさん)