静岡から医学部へ 〜Mさん(島根大学 合格)〜

Mさん
2022年度推薦入試で島根大学に合格

医師になろうと思ったきっかけは

私の父が医師で、その姿を昔から見てきて、私も父のような医師になりたいと思ったのがきっかけです。医療行為ができる唯一の職業で、人の命を救うことに直接関われるというのが魅力でした。

得意科目と苦手科目を教えてください

得意科目は英語、国語、生物で、苦手科目は数学と化学です。国語は小さな頃から得意で、生物は、高校2年生から授業がありましたが、もともと好きな分野だったので得意でしたね。

英語は、現役時代は、そこまで苦手でもないし得意でもない、普通の科目でした。でも、浪人してから、いろいろな検定試験に挑戦して、勉強していく中でだんだんと得意になっていったという感じがします。

苦手科目は、どう克服しましたか

化学に関しては、通っていた医学部専門予備校である工藤塾のA先生の授業が、テキストを含めて非常に良かったと思っています。偏差値が10くらい上がりました。現役時代は、なんにも分かっておらず、共通テストでも全然点数が取れませんでした。基本的な考えがすっぽ抜けていたんです。それを、A先生の授業とテキストが補ってくれました。裏技も含めて、どれも非常に役に立つ講義ばかりで、本当に感謝しています。

数学に関しても、基本的に授業を大切にしていて、授業の復習をその日のうちにやったり、1週間後に繰り返したりしていました。後は、自分で決めた問題集を何周もしていました。

勉強で工夫したことはありますか

英語の『Next Stage』を一生懸命やりました。何周もして英文法を完全に頭にインプットし、何度も書くということを繰り返しました。その結果、文法問題での間違いが少なくなりましたし、9月頃からは、長文もかなり読みやすく感じるようになりました。

推薦入試は島根大学に出願しました

実は、高1の頃から、島根大学を目指そうと思っていたんです。模試でも第一志望にしていました。名古屋で説明会を聞いたことがあり、なんとなくいいなと感じていたんです。静岡空港から島根への直行便もありますし、縁を感じていました。それに、高1から第一志望にしてきたので、愛着もありました。

せっかくなら、自分のことを誰も知らないような環境で、新しい自分でスタートしたいという思いもありました。

12月に、島根大学の面接がありました

工藤塾での面接対策が、とても役に立ちました。大体想定していた質問が、そのまま出たという感じでした。ただ、島根大学の志望理由が、思っていた以上に深く突っ込まれました。厳しかったですが、自分の経験や地域医療の話と絡めて、なんとか納得してもらえたと思います。

共通テストの手応えはどうでしたか

最初の倫理・政経は、実はそんなに手応えはなかったんです。終了後も、「あっちの選択肢だったかな」と迷っているような状態で、とても不安でした。それを引きずって国語を受けてしまったのが、今考えると良くなかったですね。最後の2択を、ことごとく間違えました。結局、倫理・政経は良い点数だったので、悩んだことになんの意味もありませんでした。

それでも、次の英語は自信がありました。自分が今までやってきたものがあるから、絶対に大丈夫だと思っていました。国語の不安は深呼吸して捨て去りました。倫理・政経を引きずって国語が大変になってしまったことは分かっていたので、切り替えないとと思いました。自分がやってきたことを信じて臨んだら、ちゃんと点を取ることができました。

そして2日目を迎えます

数ⅠAは難しくて、めちゃくちゃびっくりしました。最初の方はともかく、途中からは気が遠くなりましたね(苦笑)。確率だけは絶対に取ると決めていたので、めちゃくちゃ頑張って、なんとか点をもぎ取りました。ただ、他はもう・・・。みんなは解けているんだろうなと思い、危機感を持ちました。

数ⅡBも、半ばヤケクソでした(笑)。数列も難しかったので、マズイなと思いながらベクトルから解いたりしました。前半は割と楽だったので、そこで点を取るようにしました。それでも良い点ではなかったので、なんとも言えないです(苦笑)。

理科は、得点できるだろうと思っていたので、英語のときと同じで、深呼吸して水を飲んで、気分転換しました。化学はかなり難しかったのですが、A先生に言われたことを信じて、計算法を当てはめたり、なんとか今年1年やってきた集大成を見せてやるんだという気持ちでやっていました。

生物はS先生に「94点取れ」と言われていたのに、この点数では合わせる顔がないですよ。本当に。自己採点中に絶望しました。不正解が3つ以内じゃないと94点は取れないので、「終わったな」と思いました。

自己採点が終わって、最初に考えたことは

島根大学はもうダメだなと思ったのが最初です。この点数では、さすがに無理だろうと。自己採点中は、数学で「うわー」と叫んで、国語で「ぎゃー」と叫んで、叫ばなかったのは英語と倫理・政経だけでした。家の中でずっと落ち込んでいました。

それから切り替えて、帝京大学を受験しました

英語、生物、国語で受験したのですが、生物が難しかったんですよ。S先生が言っていたところがばっちり出たので、それは良かったのですが、その後が問題で、大問3で全然知らない植物が出てきて、「なんだこれ?」となりました。模試でも見たことがなく、問題集にも載っていない、資料集にもあったっけ? というようなものです。自分の知識を絞り出して、なんとか書くには書きましたが、まったく自信はありません。大問1の最後の方も難しい問題で、それも落としました。

生物は8割以上が目標だったのですが、体感で6割くらいです。ただ、英語は9割以上取れたと思います。国語は、漢字も全部書けましたし、抜き出しも比較的簡単だったので、手応えはありました。英語と国語は取れたので、もしかしたら受かっているかなと思いました。少なくとも2次試験には行けるだろうと。

1次合格はどこで確認しましたか

工藤塾の自習室で確認しました。ちょっとドキドキはしましたが、受かっていたので「良かった〜」と思いました。

2次の面接の様子を教えてください

帝京大学の面接対策のときに、棒読みになっていることを指摘されて、改めて情熱をもって伝えようと切り替えました。本番では、しっかりと答えられたと思います。ただ、調査書に私が覚えていないことが書いてあり、それを聞かれたときには焦りました。それで、面接官の方に書類を見せていただいて、なんとか思い出せました(苦笑)。

そして合格発表を迎えます

自分の部屋で確認しました。「やったー!」と思って叫んでしまいました(笑)。これで医学部に行けると思って、めっちゃうれしかったんです。去年は医学部全落ちしたので、感無量でした。1つ合格が出たので、その後の私立受験はせずに済みました。

国立前期の勉強に切り替えることになりましたが、島根大学の推薦結果は気になりませんでしたか

そんなに気にならなかったです。帝京大学に合格できたので、安心して勉強に集中していました。共通テストの点数が良くなかったので、島根大学の推薦入試は、私の中ではなかったことにしていました(笑)。

島根大学の推薦結果の確認は

何気なくという感じで確認しました。「そういえば今日だったな」と思い出し、リビングにあるパソコンで母と一緒に確認しました。すると、「あれ? 私の番号があるよ」みたいな感じで、最初は信じられませんでした。これは本当に私の番号なんだろうかと。

そこで、「信じられないので、HPで確認していただけませんか」というLINEを工藤塾に送って確認してもらいました。それでも半信半疑で、その日は1日、ずっとパソコンとにらめっこしていました(笑)。本当かなと思って、何度も更新ボタンを押していました。本当にまさかの合格です。ですから、本当に合格したんだと実感できたのは、合格通知書が来て、ようやくです。。

自分の経験を踏まえて、これから医学部を目指す人たちにアドバイスはありますか

たくさんあります(笑)。まず現役生に向けてなのですが、学校の授業を大切にしてほしいです。古典や国語は、とにかく先生の話を聞かないと始まりません。寝ずにちゃんと授業を受けることをお勧めします。

勉強面では復習に尽きます。化学や生物などは、復習しないとどんどん忘れます。進度も大事です。私の高校は理科の進度が遅かったので、塾などを利用して、早めに終わらせておいた方が絶対にいいです。

あと大事なのは英語です。検定資格は積極的に受検するべきだと思います。そのために勉強するので、絶対に無駄にはなりません。英検2級や準1級であれば、比較的取りやすいと思います。資格として持っておいて損はないです。

英語の力があれば、数学よりも安定して得点できるようになります。覚えることはたくさんあるので、やはり学校の授業も大事にしてほしいですね。主要科目は絶対に寝てはいけません。

また、推薦入試向けにはなりますが、生徒会、ボランティアなど、諸活動はやっておいた方がいいように思います。面接での話題にもなりますし、みんなで協力する経験を積んでおくことで、その後の大学生活にもきっと役立つと思います。

浪人生に向けては、毎日塾に行くことでしょうか。とにかく体調管理に気をつけて、毎日塾に行き、朝から夜までしっかりと勉強を続けられれば、それだけで十分だと思います。

※参考:工藤塾合格者インタビュー(Mさん)